入国審査官:What is your purpose in the United States ??
僕:it’s holiday!!
入国審査官:……。
僕:……。
僕はいつもアメリカの入国審査で別室送りになります。
昔はすんなり入国出来ていたのに、ここ数年は3回連続別室送りです。原因を僕なりに考えてみました。
目次
1回目の別室送り ニューヨーク
初めて別室送りになったのは4年前のニューヨーク旅行でのこと。空港はジョン・F・ケネディ国際空港。一人旅でした。日本企業のニューヨーク支店で現地駐在している友達の家に泊めてもらうプランでした。
今思うと、これが良くなかったのかもしれません。入国カードにも友達の家の住所を記載しました。嘘でもいいからガイドブックに書かれているホテルの住所を指定しておけばよかったのですが。
正直に友達の家の住所を記入してそのままイミグレへ。
すると…
入国審査官:今回の旅の目的は?
僕:休暇で観光です。
入国審査官:OK。じゃあこのカメラ見て。そしたらここに指。
いつものやりとりです。
入国審査官:…。滞在先はホテル?
僕:友達の家に行きます。
入国審査官:ん?YOUは観光でアメリカに来たのですよね?
僕:そうですよ。友達がニュージャージーに住んでるからそこに1週間泊めてもらいます。
入国審査官:……。OK。(急に目の前のPCを打つスピードが速くなる。パスポートもめちゃめちゃめくって何かを確認し出す)
入国審査官:ちょっと待ってて。「ヘイ!」(同僚を呼ぶ。その間なぜか僕が立つスペースの四方八方にチェーンをかけられる)
入国審査官同僚:はい、あなたこっちね。着いてきて。
これが1回目の別室送りでした。別室でのやりとりは1時間ほど続きました。質問に答えて10分ほど放置され、他の審査官に同じ質問をされ再び放置されの繰り返しでした。
これを境にアメリカ入国時は毎回別室送りとなるようになりました。
2回目の別室送り レインボーブリッジ
2回目の別室送りはナイアガラの滝観光に行った帰りのこと。
車だったのでカナダ側からアメリカに入国する際に、レインボーブリッジという橋にある入国管理局を通過します。他の車は何なりと通過。僕たちの番になりました。
入国審査官:全員分のパスポート出して
(同行者もいたので4通のパスポートを纏めて手渡します。全員日本人。)
入国審査官:ヘイ!(僕の名前を呼ぶ)
僕:はい?(またかよ…)
入国審査官:とりあえずYOUだけ車から降りて!急いで!!
僕:(えぇ…めちゃめちゃ怖ぇ)
また入国審査のビルに連行されました。。
入国審査官:アメリカには何しに来た?
僕:休暇です。観光をして1週間後に東京へ帰る予定です。
入国審査官:……。YOUの名前は?職業は?日本で何してる?家族は?シカゴには行く予定か?
僕:名前は○○です。職業はITエンジニア。家族は妻が一人です。シカゴには行きません。
入国審査官:……。ちょっと待っとけ!
怖い…
ここから30分間同じ質問を複数の入国審査官から繰り返し聞かれました。ニューヨークの時と全く同じ状況でした。同じ質問を繰り返し聞くことで回答に信憑性があるかどうかを確認しているのだと思います。
しばらくすると、スタンプが押されたパスポートが返ってきました。
3回目の別室送り ホノルル
3回目の別室送りは、ハワイのホノルル国際空港でした。今はダニエル・イノウエ国際空港。
完全なる家族旅行だったのですが三度別室連行と相成りました。同行したのは、妻と妻のお母さん、あと姪っ子です。
事前に嫌な予感がしていたのは、僕と妻以外は名字が違うこと。見た目は家族なのに名字が違うのは偽装家族と思われてもおかしくないなと…。
予想は当たります。
入国審査官:YOUたちは家族?
僕:家族ですよ。こちらが僕の妻。その母親。て、こっちは姪っ子。
入国審査官:……。うーん。(僕のパスポートだけをめくるめくる。そしていつもの高速タイピング!)
入国審査官:YOUはなんで毎年アメリカに来るんだ?
僕:アメリカが好きで旅行してます。
入国審査官:そうなのか。(ちょっと笑顔)…。んー…ダメだ。セカンドルームで話を聞かせて。
僕:えっ…またですか!
思わずまたですか?と聞き返してしまいました。3回目ともなると余裕が出てきます。まぁ結果は変わらず別室送りとなりました。
ここでも、ニューヨークやナイアガラの滝と同じように40分程度質問攻めにあいます。当然、英語でのやりとりです。
一度、「英語でのやりとりは不安だから、日本語の通訳とかいないのか?」と英語で伝えたら、「お前は今、普通に英語を話しているぞ!嘘をつく気か!???」という展開になってしまい、この弁解にさらに時間を使ってしまいました。
危うく強制送還を食らうところでした。英語が不安な場合は、入国審査の時からカタコトイングリッシュで臨むべきだと思いました。
なぜ僕が別室送りとなるのか?
思い当たるのはニューヨークの一人旅の時の宿泊先がホテルではなかったからでしょう。アメリカに不法滞在して職を探す、というパターンを疑われて別室送りになってしまったと思われます。
その後の2回ついては、単純に前回の別室送りの記録が残っているからとりあえず怪しいということで別室送りになっているのではないかと推測しています。
毎回のパスポートめくりまくりと、高速タイピングを見ていて確信しました。あぁ、きっと記録が残っているんだな…と。
別室送り回避のための対策
毎回、善良な旅行者を別室送りにするアメリカ。トランプになってから行ってないので次回はどうなることやら…。
対策としては以下の3点!
①アメリカへのひとり旅はなるべくしない!
②なるべく有名なホテルに滞在する!
③ESTA以外のVISAを取得する!
③はなかなかハードルが高いので①②を中心に対策が必要ですね。
別室の雰囲気は確かに怖いです。ただ、入国が認められた瞬間は何にも替え難い感情が湧き出て来ます。笑
入国審査官も急に優しくなります。彼らも仕事ですからね。本当は優しい人たちなんです。嘘をつかなければ普通の人なら強制送還などにはならないとは思いますがパック旅行などでピックアップを頼んでいると、帰っちゃうんじゃないかってヒヤヒヤなんですよね。。
ほんとスムーズに入国する方法って無いのかなっていつも思います。秋にハワイへ行くので4回目の別室送りとなるのかまたレポートしたいと思います!
追記 ついに別室送りが解除されっぽい!
これまで3回連続別室送りになっていましたが、ついにNO別室でアメリカ入国が許されるようになりました。
現在、ハワイの空港では自動ゲート化が進んでおり、それがどう作用したのかは不明ですが、機械相手でNO別室となりましたことをお知らせして、今回は終わりにします。笑
別室送りにならなかったときの模様は以下に書いてありますので、ぜひ御覧ください。