中小企業診断士の一次試験の勉強法について僕的おすすめを紹介したいと思います。
僕は一次試験に2回合格してしまったいわゆる多年度ベテラン受験生。しかもストレートで合格したことがない。だからと言ってしまうのもなんともな感じなのだけど、何年も勉強していていたら勉強のコツというものを掴んでしまった。
僕は受験校に通ったのだけど、実際、一次試験は独学でも勉強法さえ間違わなければ多分合格できるのではないかな、と受験生活を終えて思っている。そこで、ベテラン受験生だった見地からおすすめする『独学でお金をそんなにかけずに一次試験を効率よく突破する勉強法』をお伝えしていこうと思う。
目次
最初はテキスト!
まずは右も左もわからないという場合は、テキストを読もう。おすすめはTAC出版から出ているスピードテキストだ。
なぜおすすめなのかと言うと、TACの通学や通信の中小企業診断士講義と全く同じ教科書だから。このテキストを信じて勉強しておけば合格レベルの知識をつけることは十分可能だ。しかもTAC本科生に配られるものよりコンパクトで持ち運びに便利なのだ。
というか、はっきり言ってTAC本科生向けのテキストは馬鹿みたいにでかい。あのデカさのせいで外で勉強する気が起きなくなるくらいでかいのだ。僕は本科生の時、TACから配られたテキストと同じ内容のスピードテキストをわざわざ7冊買い揃えていて使っていた。(笑)
それと、内容がめちゃくちゃわかりやすい。独学初学者で大卒レベルのビジネスパーソンであれば問題なく理解できるだろう。とりあえずスピードテキスト一択なのである。
次は問題集!
テキストの次に取り組むのは問題集。と言っても過去問ではない。過去問は重要だぞと耳にタコができるほど言われていると思うけど、中小企業診断士の一次試験程度のレベルであれば、過去問なんてサラッと取り組めば良いと思う。
重要なのは、毎日コツコツ一問一答でもやって知識の定着を徹底することだと思う。そういう意味でいちばんおすすめ出来るのは、これまたTAC出版のスピード問題集だ。
とにかくこれをひたすら周すのが良いと思う。来る日も来る日も問題集に取り組む。スピード問題集のみやっていても合格の可能性は十分にあるとさえ思うほどおすすめしたい教材だ。というか、無駄に難しい問題に取り組むよりよっぽど効果的なのではないかと。スピードテキストを読んだら、その足でスピード問題集をやる。これの繰り返しがいちばん効率が良いと思う。
ちなみにスピード問題集は、TACの答練や実際の過去問をちょこっと編集して問題化したものがほとんどなのですこぶる良問だ。
順番
章ごとに、スピードテキストとスピード問題集を連動させる。テキストを理解したら問題集の繰り返しだ。
ここでまたみんな大好き過去問だが、時期焦燥に取り組んだところで解けなすぎて心が折れるだけだと思うので、一回転目ではまだやらないで良いと思う。そもそもスピ問で過去問的な問題には軽く触れることができている。
科目順としては、1.経営理論、2.財務会計、3.経済学、4.運営完了、5.経営法務、6.情報システム、7.中小政策の順。
最後の3つは記憶力勝負みたいな側面が強いから、最初に取り組むと試験の頃に忘れてしまう恐れがある。そのため、効率重視ならば最初の方にやっちゃいけないのです。
財務会計は毎日やるようにと口を酸っぱく言われていると思うけど、それはどうかなと。財務会計って半端ないほど難しい問題がたまに本試験で出題されるのだけど、その問題は解ける必要がない。公認会計士や税理士、簿記一級などの会計関係の人は取れるから良いけど、それ以外の人は解くだけ時間の無駄だ。
さらに、そこまで必死になって財務会計の勉強をしなくたって解ける問題は確実に存在するので、その基本問題だけゲットしておけば良いし、その場合に於いては毎日の財務会計勉強が必要になるほどハイレベルな事は求められているとは思えないのだ。
個人的には、財務会計で4点を狙うよりも運営管理や中小政策で狙ったほうがよっぽどコスパが良いと思っている。
また、2次試験に役立つと言うけど、それはそうなのだが、2次試験事例4に関しては2次試験向けの勉強を違うアプローチでそれなりにしなくてはならないので、そこまで一次試験の財務会計を必死に頑張ったとしても、そんなにアドバンテージにはならないと思うのだ。
と言うわけで、基本を押さえるのがいちばん。上記の順番で、スピテキからのスピ問を繰り返し繰り返し取り組むのが良いと思う。
過去問題
過去問に関しては読み物程度にやれば良いかと思う。なんなら問題を読んで、すぐに解答を確認するという使い方でも良いのではないかと思う。人それぞれやり方があると思うけど、僕の場合は、きちんと本試験どおりのタイムスケジュールで過去問に一生懸命取り組んでも良いことはなかった。
逆に、あぁこんな問題が出て、こういうアプローチで解答を導き出すんだね!という解答プロセスを確認することにフォーカスすれば良いのではないかなと思う。
タイムスケジュール
例えば6月くらいから勉強を開始したとしたら、一ヶ月に一科目ずつ取り組んで年内に一通り全科目を終了させることが出来れば順調。勉強開始が1月からでも一回転は出来るので、最低限戦える状態にはなると思う。
一回転目が終わったら、その後の期間は時間が許す限りこのプロセスを回転させる。同時に、過去問をチラチラとチェックしながら対応箇所についてスピテキとスピ問をやりまくる。これで完璧だ。実際そこまでやってる人は思ったほどいないし、これくらいやれば十分だったりする。
当たり前だけど、一次試験は周りの出来は関係ない。自分との戦いです。日々コツコツ問題に取り組んでいくのがいちばんの近道。頑張った分だけご褒美が返ってくるのが一次試験。合格目指して頑張りましょう!
通勤講座 中小企業診断士
スキマ時間を使って勉強したい人におすすめなのが、『通勤講座』だ。
一昔前は受験校に通って勉強するスタイルが一般的だったが、今は何時でも何処でもオンラインで勉強ができる。
YouTubeやテレビを観る感覚で受験校と同じクオリティの講義が視聴でき、もちろん問題集も付いているので、効率的なインプットとアウトプットが可能だ。
中小企業診断士 通勤講座 を使って勉強してみるのも良いかと思う。