中小企業診断士二次試験の合格発表が迫っている。めでたく中小企業診断士の二次試験に合格すると、最終の口述試験がある。ここまで来れば99.9%合格したも同然だ。この口述試験、殆どの人が合格する試験なので、普通に会話ができる人なら当日試験に遅刻さえしなければ何ら問題はない。
実際、不合格となる人は稀なのだが、受験校には口述試験対策講座なるものが存在したりする。ほぼ合格のはずなのにだ。しかも有料だ。僕が思うに、正直なところこういった有料講座での事前対策は必要ない。家族や友達に事例の問題文を読んでもらって、答えを声に出せば同じ対策が出来てしまうのだから。
とは言っても心配だよーという方のために、僕が体験した口述試験はどうだったか?を紹介しよう。
目次
試験会場に行く
僕のときは試験会場が明治大学の和泉校舎だった。京王線の明大前駅が最寄り駅だ。そして偶然にも僕の母校。なんだかここが会場で嬉しかった。口述試験の一週間前くらいに試験案内のハガキが郵送されてくる。そのハガキには注意書きとして以下のようなことが書いてある。
「30分以上前に来るな」
もうこの時点で拍子抜けだ。この文言を見て、なんだ顔見せの場じゃないかと思ってしまった。
そして試験当日、約束通り15分前くらいに会場に到着。到着すると中小企業診断協会の方々がにこやかに迎えてくれる。そこから大部屋に通され自分の順番をしばし待つことになる。しばらくすると、受験生と同じ人数の案内係の人が教室に入ってくる。一人につきひとりついてくれる。マンツーマンである。
この人に連れられて試験を受ける教室向かうのだが、この時「緊張してますか?全然大丈夫ですよ」などと話しかけてきてくれたりする。リラックスムードだ。
試験内容
試験を受ける教室に着いたら案内係の方は去っていってしまう。ここから一人で椅子に座って待つ。ほぼほぼ採用面接と同じ状態だ。しばらくすると呼ばれるので中に入る。中に入ったら、自分の氏名とよろしくお願いしますとか適当に言って着席。相手は2人だ。
口述試験で聞かれるのは、合格した二次試験で問われた事。つまりある程度二次試験の与件文と問題、それに解答は頭に入れておく必要がある。ここで注意なのが、無言になることだ。口述試験で無言は非常にマズい。沈黙が続けば不合格となってしまう。過去に何名か不合格になった方々が実在するので本当にこれだけは気をつけてほしい。
聞かれることは事例で問われた内容とほぼ被っているので、再現答案を作ったならそれをおさらいしておけば良いだろう。作ってないなら受験校の模範解答を頭に入れておこう。あなたはどう思いますか?と、聞かれるので、私はこう思います。と、答えれば良いだけだ。コミュニケーションに問題がなければ何ら恐れる事はない。
口述試験は会話の場である
この最終試験は、これから中小企業診断士となる人がどんな人なのか、という事を確認する場であろう。ただ15分程度話をしてくれば良いだけだ。そんなわけで、受験校の模擬面談講座など必要ないのが実情だ。
必要があるとすれば、これまでの受験生活を締め括る意味でこのような対策講座を利用する場合だろう。やっと終わった。自分頑張ったね。という気持ちにはなれる。
何はともあれ遅刻に気をつけて、元気よく挨拶し、普通に会話を楽しんでくればOKだ。