私が合格した年の再現答案を晒していきたいと思います。続きまして事例Ⅱとなります。
評価:A
事例Ⅱは、与件から解答を導き出し、題意に沿った解答を。
第一問、設問1は以下のように答えました。100文字でおそらく10点満点。
事例Ⅱおきまりのターゲット設定の問題ですね。ポイントは、「30~40代の子育て世代の富裕層」であったと思われます。
僕は60代も入れてしまっていますが、後々の設問の構成を考えると60代は不要だったかなと思います。5割くらいの得点じゃないかなと反省です。
B社は、B商店街近隣に近年増加している高層マンションに居住する、人口増加傾向にある30~40歳台や60歳代のこだわりの高価格帯商品を求める富裕層をターゲットとすべきである。 |
第一問、設問2は以下のように答えました。50文字問題。
大外ししている悪寒がします。どのような業種を誘致すべきかという問題でしたが、与件文に物産展などがありますからそのあたりを絡めた解答になっているべきだったと思います。
実は試験中に気付いたのですが時間がなくて修正できませんでした。
大手チェーンが扱わない、こだわり食品を取りそろえる、高級で健康志向の食品小売業を誘致すべき。 |
続いて第一問、設問3です。
既存と新規業種をどうコラボさせるのかというテナントミックスの問題でした。こちらも50文字問題です。
こちらは設問2からの流れで解答しているので、食品小売店(新)で調達した材料を、飲食店(既)に持ち込んでその場で調理してくれるサービスを行うということを思いつきました。
プロモーションは鉄板のポスティングで(笑)。こちらはマーケ4Pに絡めて書いておけばよいのではないかなぁと思います。6割くらい獲れてたかなと思います。
飲食店主は、①持ち込み食材の調理サービスを、②高層マンションへのチラシ投函で訴求し、売上拡大を図る。 |
第一問は設問1~3合わせて40点もありました。しかも全部で200文字しかない。
大事故は禁物ですね。ここで6割とれないと結構きついです。配点は気を付けたいところです。
続いて第二問です。こちらは100文字で20点です。
(a)で非食品小売店を「家具店」「食器店」「スポーツ用品店」の中から選択するのですが、この選択は(b)で論理的に説明ができれば、なんでもOKでしょう。私は「家具店」を選択しました。
家具店の売上を上げるにはどうしたら良いか、という事が問われていました。空き店舗があったので、そこにショールーム形式の展示販売を行えば、プロモーションも行えて良いと考えました。
その期待効果は来街者の購買意欲向上、そして売上向上であるとして、題意に沿った解答を心がけています。
商店街の空き店舗を格安で利用可能とし、実際の部屋をイメージした展示販売を行う。高級志向の来街者に対し、ショールーム形態で訴求することで、購買意欲を高め、売上拡大に繋げることを助言する。 |
続いて第三問です。設問1、設問2の共に100文字問題で合計40点です。
となると普通に考えると設問1、2はそれぞれ20点。ここも大外しすると12~15点程度しか入らない恐れがありますね。
すくなくとも設問間は関連ある内容にしたいところです。
設問1は以下のように答えました。
どんな食品小売店を誘致すべきか?という問題で、ポイントは「代表理事」がどう考えるか、ということですかね。
ということで、「B商店街は」を主語に持ってきました。
こちらは、「誰に何をどのように」を4Pを絡めて構成しましたがよろしくない解答になっている気がします。6割を少し下回る程度の得点でしょう。
B商店街は、物産市に出店する深夜営業が可能なこだわりの高級食品を扱う食品小売業者を誘致すべき。チラシやタウン誌への広告を行い、品揃えや買い物の利便性を訴求し、大手チェーンとの差別化を図る。 |
設問2は以下のように答えました。
設問1で誘致した食品小売店が長く商店街に出店し続けてくれるための施策について問われていました。
また「代表理事」への助言です。期待される効果を併せて解答しなさいとありますので、「●●を助言する。その効果は△△である」という解答骨子で書きました。長く出店してくれるというのを、顧客ロイヤルティ向上→売上アップ→来店頻度向上→店軌道に乗るという流れで記載したくて、箇条書きで①②③のようにまとめました。
農水産物収穫体験等の県内を対象とした産地ツアーの実施を助言する。効果は、①従業員と顧客との接点が増え、②顧客関係性向上と顧客ロイヤルティの獲得が図れ、③店舗への来店頻度や売上の向上が期待できる、等。 |
開示請求したら
さて、上記の解答はいかがだったでしょうか。
一応A評価だったので晒していますが、協会の開示請求結果は、60点でした。ギリギリでした(汗)。
ちなみに事例Ⅲは48点のC評価でしたので解答はこちらでは晒しません!
二次試験は事例Ⅰ~Ⅳまでの合計得点が240点以上あればOKです。
D評価があると一発アウトですが。ですので、試験当日、午前中の事例Ⅰでやっちまった~となってしまっても十分挽回できます!
諦めたらそこで試合終了です。
[…] 中小企業診断士 第二次試験(平成27年/事例Ⅱ) A評価再現答案 […]